鍋とぶじゅうたん

おぼえがき。

孤狼の血を観た

広島弁(呉弁)が心地いい。あの独特のイントネーション、しんさい、じゃけえ、しとんならエトセトラ。多少馴染みのある土地なので、方言が気になるかと思ったがそんなことは全くなかった。男は怒鳴り、女は可憐でしたたか。

・汚いおじさんたち/最近のおじさんは割と小奇麗な人が多いが、作中に出てくる男どもは汗水垂らして血にまみれて暴力を振るう。まさに昭和。鉄砲玉みたいな人がまさに狂犬という感じで良い。

・江口さんに比べて竹ノ内さんはあんまり出てこないんだけど、序盤のあのひともそうだったのか!と気づいたときはこういう役もされるんだなとちょっと感動した。その他諸々、渋くて獣臭漂う男優陣が勢揃いしていたし、女優陣もかわいくてかっこよくてドキドキした。こういう映画は女がエロかっこよくなきゃいけない。

・劇場/割とおじさんが多くて、久々にアウェーを感じた。最近観てた映画が男女半々だったので、年齢層が一気に上がったことや周りが男性ばっかりだったので「龍が如く」をプレイしてたときを思い出した。

・血と暴力/けっこうがっつり描写してるし、開始早々スカトロもあるので苦手な人は注意したほうがよい。泥臭くカッコ悪くエロく血生臭く。

松坂桃李/軍師官兵衛・日本で一番長い日など途中から何らかの刺激を受けて肝の据わった役をしてるのをこれまでも見てきた。年々、そういう演技がうまくなってんなあと思うし、いつか若手という枠から脱した彼が今回役所さんが演じた側になるのを楽しみにしている。清濁飲み込んで自分の信念を貫き通す男をきっと演じてくれるだろう。

・原作付きの映画は、映画館に原作置いといてくれると欲しいって初めて思った。原作も買ってきたし続編も読みたい。

・次観たいもの/のみとり侍君の名前で僕を呼んで